糖原性アミノ酸(とうげんせいアミノさん、Glucogenic amino acid)とは、
脱アミノ化(アミノ基転移による場合を含む)を受けた後、炭素骨格が
糖新生に用いられる
アミノ酸のことである。
クエン酸回路の中間体である
オキサロ酢酸から
解糖系(
糖新生系)を経由して、
グルコースに転換されうるアミノ酸のことである。オキサロ酢酸は、
ホスホエノールピルビン酸を経由して
糖新生に利用される。 ホスホエノールピルビン酸は、
オキサロ酢酸の
脱炭酸によって生じ、1分子の
GTPを
加水分解する。この反応はホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼによって触媒され、糖新生の
律速段階となる。
- GTP + オキサロ酢酸 → GDP + ホスホエノールピルビン酸 + CO2
なお、ホスホエノールピルビン酸からピルビン酸に変化する反応は不可逆反応である。このため、ピルビン酸から解糖系の逆反応で直接糖新生を行うことはできない。
- 2-ホスホグリセリン酸 ホスホエノールピルビン酸 → ピルビン酸