地域学(ちいきがく、regionology)とは、
人文科学(
考古学、
歴史学、
文学、
言語学、
文化人類学、
民俗学、
民族学)、
社会科学(
環境学、
地政学、
地理学)及び
自然科学(
生態学、
地学、
地質学)にわたる学際的視座と
フィールドワークなどによる主体的視座によって総合的に
地域を研究する学問である。ウォルター・アイサード(Walter Isard)による地域科学(regional science)は、意味ある地域か諸地域のシステム(domain)に関連する、経済的、政治的、社会的、文化的、および心理的諸要因あるいは諸局面の総合的かつ包括的研究として位置づけられるが、地域学における「地域(region)」は、「物語能力(narrative competence)」などによる主体的アプローチによって日常生活圏域(living area)から共時的かつ通時的に一つの全体として措定される「地域(living sphere)」にまで敷衍される。