国際藻類・菌類・植物命名規約(こくさいそうるい・きんるい・しょくぶつめいめいきやく、、
ICN)は、国際植物学会議 (International Botanical Congress) の命名部会によって、6年ごとの会議で改正される、植物の
学名を決める際の唯一の国際的な規範である。同様の任にある
国際動物命名規約、
国際細菌命名規約とあわせて、生物の
学名の基準となっている。改正された規約はその基となった国際植物学会議の開催地の名を冠して「○○規約」と呼ばれるのが通例。現在の最新版は
2011年メルボルン会議の結果を受けたメルボルン規約(2011年)である。本規約が定めるのはあくまで学名の適切な用法であり、分類学的判断には一切関与しない。
メルボルン規約の前までは、
国際植物命名規約(
International Code of Botanical Nomenclature,
ICBN)と呼ばれていた。英語名称は大文字で書かれる部分とそうでない部分がある。小文字で書かれた「algae, fungi, and plants(藻類、菌類、および植物)」は、これらの用語が
系統群の正式な名称ではないことを示しているが、これらの生物のグループは歴史的にこれらの名称で知られ、伝統的に
植物学者、
真菌学者、
藻類学者によって研究されてきた。