ニコチンアミド(nicotinamide、
Nam)は、
ニコチン酸(ビタミンB
3/
ナイアシン)の
アミドである。ニコチンアミドは水溶性
ビタミンで、
ビタミンB群の一つである。この他、
ナイアシンアミド(niacinamide)、もしくは
ニコチン酸アミド(nicotinic acid amide)とも呼ばれている。ナイアシンとしても知られるニコチン酸は
in vivoでニコチンアミドから変換されるがビタミンとしての機能はそれぞれ全く同じである。しかしニコチンアミドには、偶発的ナイアシン変化による薬理学的毒性効果はない。したがって、ニコチンアミドは
コレステロールを還元せず、皮膚の紅潮も引き起こさない。しかし、大人がニコチンアミドを一日に3g以上摂取すると肝臓毒性を引き起こす可能性がある。
細胞では、ナイアシンは
NADと
NADPから組み込まれるが、ニコチンアミドとニコチン酸のその経路は非常に似ている。NAD
+とNADP
+は、酵素的
酸化還元反応において広く用いられる
補酵素である。