クライシュ族(
英語:
Quraysh,
Quraish、
アラビア語: قريش :
Qurayš. "Quresh", "Quraysh", "Koreish", "Coreish"、
トルコ語: Kureyş)は4世紀頃から
メッカ近郊を勢力圏として遊牧および交易を行っていた
アラブ人の
部族であり、
イスラム教の創始者である
預言者ムハンマドの出身部族として知られている。その一方でクライシュ族はムハンマドの布教活動を迫害し続けたイスラームの敵対者でもあり、
クルアーンの中にもクライシュ族はしばしば登場する。その系譜は紀元前よりアラブ世界をと二分していたにまで遡ることができ、アドナーン族は
アラム人がアラブ化した民族であるとされている。クライシュとは
サメを意味するキルシュという語が元であり、他者を捕食するが自身が捕食されることはないサメの圧倒的な強さを指し示している。現代においても、
ヨルダン王国や
モロッコ王国などではクライシュ族の末裔を国王としている。