イトゥリ州(仏:
Ituri province)は
コンゴ民主共和国北東部の
州。面積は65,658 km2で、
2006年までの
東部州の東南部に位置し、
コンゴ川の支流アルウィミ川の上流部イトゥリ川の流域で一帯はイトゥリの森と呼ばれ、西部マンバサの大半は
オカピ野生生物保護区に指定されている。北に高ウエレ州、西に
ツォポ州、南に
北キヴ州、北東に南部スーダン及び
ウガンダの
西ナイル地方、東はムウィタンジゲ(
アルバート湖)の対岸に
ブニョロ、南東に
セムリキ川を挟み
トロ王国(ルウェンズルル)と接する。1962年から1966年にはキバリ=イトゥリ州が置かれていた。中南部にバントゥ系の遊牧民ヘマ、東部に中央スーダン系の農民レンドゥ、北東部に西ナイル地方と同系の民族、中西部に狩猟採集民のムブティなどが主な住民で、西部にバントゥ系のブドゥ、ンダカ、ビラなどもいる、地域の共通語は
スワヒリ語である。アルバート湖の
石油や
金などの資源を巡り、2度のコンゴ戦争などを通じてウガンダ、
ルワンダの軍や武器などが流入し、ウガンダ軍のジェイムズ・カジニ司令官がヘマを優遇してキバリ=イトゥリ州を再設、
コンゴ民主連合を使いレンドゥを襲撃するなどして、イトゥリ紛争と呼ばれる争乱が続いている。州都は南東部のブニアで、東部にはウガンダのネビからマハギ、ファタキ、ジュグ、ブニアを通り北キヴ州の
ベニへ至る幹線道、南部にブニアからマンバサを経て
キサンガニ方面へ向かう幹線道が走る。