概観
大学全体
1965年宇宙物理学者・
荒木俊馬により、京都神山の地に創設された。
経済学部、
理学部の2学部で開学、2年後の
1967年には
経営学部、
法学部、
外国語学部の3学部を増設し、開学から3年という異例のスピードで総合大学に発展した(1969年には在学生総数が1万人を越える)。荒木は産業を「むすびわざ」と説き、大学名には「新しい業(わざ)をむすぶ=新たな価値を生み出す」という期待が込められている。
産学連携が
アカデミズムに反するという時代背景のなか、あえて産業という言葉を大学名に掲げ、異分野との交流を積極的に推し進めてきた。また、革新色が強いと言われる京都の大学において
右派保守的な校風としても知られる。
学生闘争の時代に他大学が
学生運動で過熱するなか、
全共闘阻止のために「白色バリケード」を展開するなど、終始その動きに参加することはなかった。開学以来、世界最速の
大型コンピュータを導入し、日本の大学では初めてとなる
計算機科学科開設など、
情報科学分野に力を入れていたことより「情報の京産大」と謳われた。
1989年に
工学部、2000年に
文化学部、2008年にコンピュータ理工学部、2012年に総合生命科学部を開設。都市部にある多くの私立総合大学がキャンパスを郊外へ分散させる中にあって、開学以来、大学機能の一拠点化(一拠点総合大学)のスタンスを貫いている。
2014年現在、大学(9学部、9研究科、9研究所・センター)、附属高等学校、附属中学校、幼稚園を擁する総合学園である。