マーシャルアーツ(
martial arts)は、
日本語の「
武芸」を英訳した言葉。文字通り、「武の」(martial)「芸」(arts)のことを指す。これが転じて、
レスリング、
ボクシングといった
西洋文化に根を持つ術技体系以外の
拳法、
格闘技全般を指す言葉として用いられる。
1918年に日本人の手で発行された和英辞典「武信和英大辞典(国会図書館蔵書)」で初めて使用され、その後西洋で一般に広まった。現在、海外(欧米)で「マーシャルアーツ」が、単に格闘技を指す言葉ではなく、
オリエンタリズムと強く結びついた
東洋の格闘技と関連付けられることが多いのはこのためである。
ボクシングや
フェンシング等は「マーシャルアーツ」とは呼ばれない。
また、近年、”マーシャルアーツ”と名のついた同様のエクササイズが多数存在しており、これらの一部愛好者の間で「マーシャルアーツ=格闘エクササイズ」と認識されているが、これも誤りである。これは単に、「リーボック・マーシャルアーツ」という
武道の動きを導入した
エアロビクス・エクササイズが、あくまで、”リーボック流武道”という名前で売り出したに過ぎず、これら一連の武道・格闘技系エクササイズの呼称ではない。