マイダネク(
独・
波:
Majdanek)、正式には
ルブリン強制収容所(独:Konzentrationslager Lublin)は、
ナチス・ドイツが
第二次世界大戦中に設置した
強制収容所の一つである。
ポーランド、
ルブリン郊外に位置する。マイダネクには
ガス室が設置された。
アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所と同じく強制収容所と
絶滅収容所の役割を兼ね備えた収容所であった。その規模はアウシュヴィッツ=ビルケナウに次ぐ。
親衛隊(SS)がつけた正式な名称は「ルブリン強制収容所」であったが、周辺住民たちは、この収容所を近隣の村マイダンの名前をとって「マイダネク」と呼び習わしていた。戦後はこの名前で有名となった。
マイダネクには総計で50万人もの人々が収容され、ポーランド側の発表によるとそのうち36万人以上が死亡したという。マイダネクの死亡者で一番多いのは、
ポーランド人であり、
ユダヤ人と
ロシア人がそれに続く。ユダヤ人の死亡者数は
ラウル・ヒルバーグによると5万人であったという。