ストックホルム県(
Stockholms lan)は、
スウェーデンの
県の一つで、略号はAB。県庁所在地は
首都でもある
ストックホルム市(Stockholm)。スウェーデンの政治的中心地。県の
面積は6,519 km
2で、2007年6月30日現在の人口は国内最大の193万2763人(
スウェーデン統計局]べ)。スウェーデン国内で最も都市化の進んだ県でもある。ストックホルム県はスウェーデン第3の湖
メーラレン湖の東側を囲むように位置し、その
バルト海への出口ともなっている。県内の
バルト海海上にある群島は
ヴェストラ・イェータランド県や
ブレーキンゲ県にある群島と並んで、その美しさが有名である。夏の休暇ともなると、群島には全国からその美しさを目当てに、数週間単位でコテージを借りる観光客が押し寄せる。
産業的にはサービス関連産業の県内産業占める割合が85パーセントと全国平均の65パーセントを大きく上回っている。
製造業では、
エリクソン、IBMスウェーデン、アルファ・ラヴァル(Alfa Laval)等の大企業が県内に各地に拠点(必ずしも本社ではない)を置いている。医薬品業界の最大手
アストラ・ゼネカも県内に拠点を設けている。首都を抱える県という性格上、中央政府の関係機関が多く、そこに勤める就業者の割合も他県に比べて高くなっている。
カール16世グスタフ国王が公式行事を行う
ストックホルム宮殿もストックホルム市中心部の旧市街(
ガムラスタン)に位置する。県内には国内線を中心とした便の発着がある
ストックホルム・ブロンマ空港がある。この飛行場は市内中心部からバスで30分前後の近さにあるので、国内のビジネス客や旅行者に頻繁に利用される。
最近では
中近東・
アジア・
中南米からの
移民が県内の特定の地域に特に独自の
コミュニティーを形成している(形成せざるを得ない)状況がスウェーデン社会への統合という点から問題になっている。特に県内のスンドビーバーリ(Sundbyberg)市リンケビー地区(Rinkeby)や
ボートシルカ(Botkyrka)市などでは、移民と地元住民との生活上の摩擦、移民の住環境の悪化、移民の就職難が大きな問題となっている。